最近、ファクタリングという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
後ほど詳しく解説しますが、簡単に言うと、ファクタリングとは売掛債権を売却して本来お金(売上や給料など)を受け取る期日よりも早く現金化することできる仕組みのことです。最短即日で現金化してくれるファクタリング業者もあります。
このファクタリングをうまいこと活用することでキャッシュフローが良くなるため、
資金繰りの厳しい会社やフリーランスにはファクタリングがオススメになります。
- どのファクタリング業者に依頼したいいのか分からない
- ファクタリングをする際に気を付けた方が良いことって何?
- ファクタリングってそもそもなんなんだろう
このようなことが気になる方は、ぜひ最後まで記事を読んでいただければと思います。
ファクタリングとは何か
資金調達におけるファクタリングとは、事業者が保有している売掛※1)や債権※2)などを期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービスであり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約になります。
※1)売掛とは、商品やサービスを提供した際に、その場ですぐに代金支払いをせずに、後で代金を支払うこと。後払い(ツケ)のことです。
※2)債権とは、特定の行為や給付を求められる権利のことです。例えば、消費者金融からお金を100万円あなたが借りたとしたら、消費者金融はあなたに100万円の債権を持っていることになります。
取引先からの100万円の売上の振り込みが、再来月に行われる場合に、その売掛(債権)を手数料を引いた状態で買い取ってくれて最短即日でお金をあなた(会社)の口座に振り込んでくれるのがファクタリングという仕組みです。
しかし、最近はファクタリング業者も増加しており、ファクタリングを装った高金利の貸付けを行うような闇金融業者が確認されているため、ファクタリングを検討している会社やフリーランスの方は、こうした偽装ファクタリングを利用しないよう、ご注意してください。後ほどファクタリング業者を選ぶポイントも解説していきたいと思います。
ファクタリングのメリット
一言でいうとキャッシュフローの改善です。すぐに現金化できるという点はメリットを大きく感じる人も多いのではないでしょうか。
建設業や広告業など、多くの業種は請負契約や業務委託契約で仕事を受注(発注)し、基本は代金の受け取りは前払い制ではなく、後払い制のところが多いかと思います。
例えば、建設業では、工事の着手から工事の完了、実際に振り込みまで3カ月や4カ月、場合によってはもっと期間がかかる、なんてこともザラにあります。
そうすると、会社自体に蓄え※3)があれば、何とか事業を経営できますが、これが尽きることで会社の資金繰りがショート※4)して、会社倒産となりかねません。
ちなみに、売掛金があればあるほど、言い換えると、後払いの金額があればあるほど、倒産リスクは高まります。前払いではないので、お金を払ってくれるはずの取引先が倒産すると資金が回収できなくなるリスクがあるからです。
この状態をキャッシュフロー※5)が悪いと呼んでいます。
このキャッシュフローを改善するために、ファクタリングのサービスを活用する会社やフリーランス(個人事業主)が増えています。
デメリットも存在します。シンプルに手数料がかかるということ。例えば、手数料が5%の場合、100万円の売掛(債権)を現金化した時に、5万円の手数料がかかります。通常時のお金の振り込みよりも早く現金化できるとはいえ、お金がかかってしまうことはデメリットといいますか避けられないことになります。
※3)内部留保と呼びます。個人でいう貯金みたいなもの。法人なので好きに出し入れできませんが…
※4)ショート。この場合のショートとは、資金が尽きて詰むこと。電源が落ちるショートと同じような意味合いです。
※5)キャッシュフローとは、お金(キャッシュ)の流れ(フロー)のこと。難しくいうと、会計期間内にどれだけの現金が入ってきて、どれだけの現金が出ていったのかを可視化する指標のこと。
ファクタリング業者の選ぶポイント
ファクタリングを開業するのに資格は不要です。お金の貸付では貸付業の資格が必要なのに対して、ファクタリングにおいては、現状(2023年9月時点)、行政の許可、免許や登録の取得など、開業・営業に関する資格が存在しません。
政府や自治体の取り組みも加速しており、法改正も行われていくことが予想されますが、ファクタリング会社の開業・営業に関する規制が不十分な状況です。
それゆえに、金融庁も警鐘を鳴らすほど、悪徳なファクタリング業者や、違法まがいのファクタリング業者が存在していることも事実としてあり、そういった業者とトラブルにならないためにいくつかのポイントを押さえておきましょう。
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手数料の金額
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契約の内容
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会社の実績、実態
一つずつ解説していきます。
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手数料の金額
ファクタリングは融資と違って利息制限法が適用されないため、手数料が高くても違法にはなりません。
しかし、ファクタリングにおける手数料相場は、2社間で10〜20%、3社間で1〜9%なので、この手数料の金額を超える手数料の場合は依頼するのをやめておきましょう。
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契約の内容
違法業者の場合、口頭で説明した内容と文書の内容が異なっている場合があります。特に契約書に「売掛、債権の売買」という記載がない場合は要注意です。
口頭では、ファクタリングという説明を受けていたが、実は高金利の貸付だった、みたいなことが起こりえます。
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会社の実績、実態
ファクタリング業者がまずは法人かどうか、そしてその法人は実際に存在するのか。
法人の実態は法務局に行き、登記事項証明書を取得することで会社の代表名や所在地などを知ることができます。また、ホームページに会社概要の記載がない場合は注意した方が良いです。ファクタリングの資格が不必要だからこそ、会社が存在しているのか、どういった取引先があるのか、実績はあるのか、ということを調べておいた方が良いでしょう。もちろん、ホームページに記載されていることだけが100%真実とは限らないので、情報を鵜呑みにしてはいけませんが、そもそも情報自体が出てこない場合は警戒した方が良いでしょう。
ファクタリングが違法ではない根拠
ファクタリングはお金の貸付ではなく、債権譲渡取引」ということが法的根拠となります。
債権譲渡取引は法律で認められた取引であるため、ファクタリングは合法です。
民法466条に明記されています。
第466条(債権の譲渡性)
1.債権は、譲り渡すことができる。 ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
2.当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。) をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。
(引用:神戸合同法律事務所ホームページ)
まとめ
資金繰りの条件が厳しい業種によっては、資金繰りを改善するためにファクタリングは有効な手段になります。しかしながら、手数料がかかってしまったり、悪質な業者に騙されるリスクがあることにも注意しましょう。
その点、こちらのサービスであれば、利用登録が最短60秒で完了しますし、即日利用できるので、早期の資金繰り改善が可能です。受注があるのに入金がないことによる黒字倒産を防ぐ効果も期待できます。資金繰りの改善が難しいとお悩みの方は、ぜひご利用をぜひご検討ください。